【キャラクター講座⑧】ポーズの描き方(キャラクターのポーズ)
「ポーズ」の描き方
「ポーズの描き方」を研究しよう
今回は、「ポーズの描き方」の研究をします。
キャラクターが描けるようになっても、「ただの棒立ち」では描いている方も、見ている方もおもしろくありません。
キャラクターを動かして好きなポーズをさせられるようになると、キャラクターの様々な姿が表現できるようになり、絵を描く事が格段に楽しくなります。
これから「キャラクターのポーズ」を、楽しく簡単に描く方法を教えたいと思います。
もし、難しく感じる場合は、愛楽の他の講座を見ておくと、簡単でわかりやすくなるので、よかったら見ておいてくださいね。
「ポーズ」について
「キャラクターにポーズをさせる」と言うと、とても難しく感じるかもしれませんが、動画やビデオをイメージするとわかりやすくなります。
頭の中でイメージしてみてください。
あなたがキャラクターに指示を出して、希望通りに動いてもらっているとします。
絵にしたいと思った所があったら、「ジャンプして浮いている瞬間」でも、「パンを食べようと口を開けている瞬間」でも、ピタッと「一時停止」する事ができます。
後は、忘れない内に、その様子を手早く描きましょう。
(手早く描けるアタリは、こういう時に役に立ちます)
「体の可動範囲」について
キャラクターを動かすには、「体の可動範囲」を知る必要があります。
「可動範囲」とは、首や腕などを動かせる範囲の事です。
キャラクターを描く時には、絵柄や体型など、描く人の好みで自由に描いて良いのですが、可動範囲は、「現実の人間」を超えて自由にし過ぎると、見る人に、違和感を与えてしまう事があります。
そうならないためにも、「これ以上曲がるとおかしく見える」という感覚を、身に付けておくと良いでしょう。
「可動範囲」を知る方法
可動範囲を知る方法を、いくつか紹介します。
①鏡を見ながら、自分で体を動かして確認してみる。
②動画・写真・イラストなどを見る時に、可動範囲を意識しながら見て、感覚を身に付ける。
③「おかしく見えるのは、どれくらい動かした状態か」を知るために、わざと過剰に動かして描いてみる。
最初の内は、
絵を描く度に確認しないといけないかもしれませんが、
慣れてくると感覚で描けるようになってきます。
可動範囲を、あえて超える事もある
イラストには、「デフォルメ表現」というものがあります。
実際の人間にはできない動きやポーズを、あえて描く事で、誇張した表現をする事ができます。
「野球漫画で、ピッチャーがボールを投げる時に、腕が関節や腕の骨を無視して、鞭のようにしなる」「ギャグ漫画で、相手を後ろに向かせたい時に、頭を掴んでゴキッと真後ろに向かせる」など。
デフォルメ表現を使う時は、見た人に「おかしな絵」と思われないように、上手に使う事が大切です。
「ポーズ」の練習の仕方
● ポーズの練習をする時は、写真やイラストを参考にすると良いでしょう。
(今回使用した写真は、「フリー素材サイト」から持ってきました)
● まずは、簡略化したアタリを描きます。
描くのは「参考にしている人物(キャラ)」ではなく、「自分のキャラクター」ですので、頭身や体型まで参考にしてしまわないように気を付けましょう。
● 大体の配置や大きさなどが決まったら、さらにアタリを描いていきます。
(ひとつ前のアタリは、薄くすると描きやすくなります)
● アタリが描き終わって、もう大きく描き直す事はないと思ったら、描き込んでいきます。
(いらないアタリは薄くしたり、消しておくと描きやすくなります)
●「隠れる部分」や「ハミ出した部分」など、いらない箇所を消したら完成です。
様々なポーズを描いて、ポーズの練習をたくさんしてみましょう。
おまけ(塗った状態)
今回は、「塗りの工程」は省略しますが、塗るとこんな感じになります。
様々なポーズをさせてみよう
自分のキャラクターに似合う、「かっこいいポーズ」や「かわいいポーズ」をさせてみてください。
他にも、日常的なポーズもさせてみてください。
(歩く・座る・寝る・歯を磨く・食べるなど)
自分のキャラクターの様々な面を見ると、そのキャラクターに愛着が湧いて、絵の練習がより楽しくなってきますよ。