【健康講座】「やる気が出ない時」の解決方法(やる気の出し方)
「やる気が出ない時」について
なかなかやる気が出ない状態でいると、「気合いが足りないからだ」「不真面目だからだ」と言われる事もありますが、「やる気の邪魔になる事」と「やる気の出し方」を知って実践する事で、「やる気が出せる」ようになります。
「やる気が出ない時」の原因について
食べ過ぎないようにする
お腹いっぱいになってしまうと、体が消化の方にエネルギーを使ってしまったり、気持ちが満足しすぎて、がんばって作業をするやる気がなくなってしまいます。
目を疲れさせないようにする
眼精疲労は、首や肩など様々な箇所の疲労につながり、脳も疲れてしまい、疲労のためにやる気がでなくなってしまいます。
適度に目を休めたり、目薬をさしたり、マッサージをするなど、目のケアをしましょう。
脳や体が疲れてしまっている
脳や体が疲れてしまっていると、エネルギー不足のため、なかなかやる気が出て来なくなってしまいます。
エネルギー不足のまま、非効率に時間を浪費するよりも、休憩や仮眠を取って、脳と体を回復させましょう。
やる理由・意味がわからない
作業をする場合、それをやる理由・意味がわからないとやる気は出ません。
「誰のため」「何のため」「それをすると良い事が起きる」など、やる理由を明確にするとやる気が出ます。
思ったようにいかない
がんばってやっても、思ったように行かなかったり、結果が出ない場合、だんだんとやる気がでなくなってしまいます。
失敗した事も「経験を得た」とポジティブに考え、少しでもプラスになった事に目を向ける事で、次のやる気につながります。
自分に自信を持つ
自分に自信を持っていない(自分への評価が低い)場合は、難しい事に挑む事にあきらめを感じてしまったり、最後までやり遂げた自分や成功した自分をイメージできなくなってしまいます。
「自分はやればできる」と自信を持つようにして、やり遂げたり成功すると、自信が確信に変わり、次にやる時に気持ちが楽になり、やる気が出やすくなります。
目標が高すぎる
クリアしないといけない目標が高すぎる場合は、がんばってもがんばっても、達成できたという状態にならないため、だんだんとあきらめる気持ちが芽生えてしまい、やる気が出なくなってしまいます。
最初に決めた目標でも、実際にやってみた後で「目標が高すぎたな」と感じたら、「ちょうど良い高さ」に目標を設定しなおすと良いでしょう。
ネガティブな人と距離を置く
いつも疲れていたり、怒っていたり、愚痴をいっていたりするような、「ネガティブな人」の側にいると、自分の気持ちも同調してしまって、ネガティブになってしまいます。
ネガティブは、やる気を削いでしまったり、疲れてしまうため、できるならネガティブな人から離れ、自分をポジティブなままでいられる環境にしましょう。
「セロトニン」の分泌が乱れている
セロトニンは、「幸せホルモン」と呼ばれていて、感情や精神面、睡眠などに関連するホルモンです。
緊張やストレスを感じると、セロトニンが分泌されて、緊張やストレスをやわらげてくれます。
セロトニンは、必須アミノ酸のトリプトファンを材料として作られるため、トリプトファンが多い食材を食べましょう。
●トリプトファンが多い食材
大豆製品(豆腐・納豆・味噌・しょうゆ)
乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト)
米・卵
ごま・ピーナッツ
バナナ
など。
「ドーパミン」の分泌が乱れている
ドーパミンは、快楽、気分、記憶、学習などに関連するホルモンです。
ドーパミンが正常に分泌されないと、行動を起こす意欲がわかなくなってしまいます。
小さな目標をいくつも設定して、それをクリアしていく事で「成功した実感」を得る事で、ドーパミンが分泌されます。
「ノルアドレナリン」の分泌が乱れている
ノルアドレナリンは、「怒りのホルモン」と呼ばれていて、ストレスを受けると分泌され、怒りをともなう興奮状態になり臨戦態勢になります。
ノルアドレナリンが分泌されないと、無気力・意欲低下・判断力低下などのやる気が出ない状態になってしまいます。
逆に、ノルアドレナリンが出すぎている状態も、イライラや不安が強くなったり、感情がコントロールできなくなるため、良くありません。
「やる気が出ない時」の解決方法について
やる事を箇条書きでメモしておく
やる事を箇条書きにしておく事で、何をやらないといけないのかが明確になり、やりやすい順序に並び替えたり、終わった物を消す事でクリアした実感が得られやすくなります。
また、「この後○○をやらないと、○○も忘れないようにしないと…」と時々思い返していると、それだけで脳の疲労になってしまいます。
今やってる作業にだけ集中できるようにしましょう。
やらないといけない事は1つだけに絞る
「あれもこれもしないといけない」という状態は、気が散ったり、やる事の多さに疲れてしまいます。
1つに絞って作業を進めて、終わらせてから、次の作業の事を考えましょう。
冷たい水で顔を洗う
冷たい水で顔を洗う事で、交感神経が優位になって目が覚めて、やる気もわいてきます。
体を動かしてみる
じっと考え事をしていても、作業や勉強が進まない場合は、軽く体を動かしてみましょう。
血行が良くなって脳に血が巡り、眠気も覚め、気分も上がってきてやる気が出てきます。
姿勢を正す
背もたれにだらしなくもたれたり、寝転びながらやると、だんだんとリラックスした気持ちになって、やる気も出なくなってしまいます。
姿勢を正して、取り組んでみましょう。
「とりあえず」やってみる
やる気が出るのを待っていても、なかなかやる気は出てくれません。
脳が「やらない状態」で落ち着いてしまっているためです。
「とりあえず」「まずは5分だけ」と思って、簡単にできる事を少しでもやり始めてみましょう。
最初は大変でも、少しずつでもやってる内に勢いが乗ってくるので、それがやる気を引き出してくれます。
制限時間を決める
「1時間以内に終わらせる」「1週間以内に終わらせる」など、終わらせる制限時間を決める事で、やる気につながります。
やる気がわいてくる音楽を聴く
好きな音楽やテンポの速い音楽など、音楽を聴く事で気分が乗ってくると、やる気が出てきます。
習慣にする
「夜に寝る前に英語を勉強する」「朝早くジョギングをする」など、習慣にすると、やる気のあるなしに関係なく、「やらないと違和感がある」という気持ちになります。
長く続けられるように、無理のない形で習慣を作ってみましょう。
自分にご褒美を与える
がんばった結果や、成功した結果に応じて、自分にご褒美・報酬を与える事で、脳が「ご褒美をもらえるようにがんばろう」とやる気を出すようになります。
欲しかったものを買ったり、大好物なものを食べたり、のんびりする時間でも良いです。
いつもと違う場所でやってみる
勉強などをいつも家でやっている場合は、図書館やカフェ・ファミレス、公園のベンチなど、場所を変えてやってみると良いでしょう。
無音の家よりも、雑音があるカフェの方がやりやすいという人もいます。
新しいもの・いつもと違うものを体験する
脳は、新しいものを体験すると、とても反応します。
逆に、同じ事を長時間やっていると、マンネリ化して飽きてしまい、反応が鈍くなってしまいます。
あきてきたら別のやる事を挟んだり、休憩を取る事でやる気を取り戻す事ができます。
また、「もう何もやる気が起こらない」という状態の場合は、新しい趣味を始めてみたり、行った事がない所へ旅行に行く事も良いでしょう。
友人などにやる事を宣言する
友人などに「これを必ず終わらせる」と宣言して自分を追い込む事で、「もうやるしかない」という気持ちを作って、やる気を出します。
イラストや小説をネットで公開している人は、読者に宣言する事も良いでしょう。
目指したい人やライバルを決める
具体的に「目指したい人」や「ライバル」を決めると、その人に追い付き、追い越したい「思い」が、やる気につながります。
人と比べないようにする
目指したい人やライバルを決める事で、やる気が湧いてくるタイプの人は良いのですが、
逆に、人と比べると「すごく上手にできる人」と「その人ほど上手にできない自分」との差を感じて、自信を無くしてやる気がなくなってしまうタイプの人もいます。
その場合は人と比べずに、「少しでも上手にできた自分のがんばりを自分で認める事」で自信につながり、次のステップに挑戦するやる気が出るようになります。
過剰な自己評価をしすぎない
自己評価が高い人は自分に自信があり、やるべき事も自信をもってやる事ができますが、それが過剰すぎると「自分はもっとうまくできるはずだ」と、充分な出来だったとしても、全然満足できなくなってしまいます。
大きなストレスがある時は、ストレス解消してから作業をする
大きなストレスを抱えたままでは、やる気や集中力が発揮されず、疲れるのも早くなってしまいます。
ハーブティーを飲んだり、ストレッチしたり、好きな音楽を聴いたり、自分に合ったリラックス方法を試してみましょう。
どうしてもやる気が出ない場合は、しばらく離れてみる
やる気がどうしても出ない場合は、ずっとその作業で悩んでいても時間の浪費になってしまうので、違う事をしてみたり、休憩をしてみたり、気分転換をすると良いでしょう。
長期間やる気が出ない場合は、病院で診てもらう
様々なやる気を出す方法を試してもダメで、長期間やる気がでないという場合は、うつ病などの精神疾患の可能性もあるため、病院で診てもらっておくと良いかもしれません。