【小説講座⑥】人物描写・情景描写・説明・設定
「説明・設定」は読みやすくなるように工夫する
説明や設定は、何の工夫もせずに書いてしまうと、読者は大量の文字を淡々と読む事になり、苦に感じてしまいます。
小説を読んでいるというより、辞書や教科書を読んでいるような気分になります。
説明や設定など、読者が読みづらいものも、工夫をする事で読みやすくする事ができます。
説明は会話文にする
何かを説明する時に、その件に詳しい人物を登場させます。
その人物が、知らない人に解説をする事で、会話を使って説明する事ができます。
この知らない人は、読者がわからない事や聞きたい事を「これはどういう意味なんですか?」と代弁してくれます。
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【小説講座⑤】視点(一人称・二人称・三人称)・会話文・地の文
「視点」と「地の文」
「一人称」について
一人称とは、主人公やメインになっている人の視点で物語が進みます。
読者は主人公とシンクロするように物語を体験する事ができます。
臨場感があり、世界観に入り込みやすくなります。
「僕は○○した」のような文章が使われます。
大きな特徴としては、主人公が気を失ったりした場合、意識のない間のできごとは読者も知る事ができなくなります。
ただし、別の人物の視点を使うと、主人公の意識がない間も物語を見る事はできます。
別の人物の視点に変える時は、急に視点を変えてしまうと誰の心情なのか、読者が混乱してしまう可能性があるため、章や段落を変えて明確な区切りを作る必要があります。
初心者の場合は、三人称よりも書きやすいため、一人称で書く事をオススメします。
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【小説講座④】タイトルの付け方・作品を完成させる・必ず推敲する
タイトル
タイトルの大切さ
タイトルは、購入数・閲覧数に直結するとても大事な要素です。
タイトルを決める場合、一般的には「作品の内容がわかるもの」を付けますが、最近は様々な理由でタイトルの付け方も多様化しています。
おかしなタイトルでもその作品が売れれば、似た方向性のタイトルが急に増えたりします。
「どういうのが良い」とは、一概に言えなくなっています。
重要な事は、「読者の興味を引くタイトル」を付けるという事です。
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【小説講座③】三段論法・テーマ・プロット・5W1H
テーマ
テーマとは、「作品を通して読者に伝えたいもの」の事です。
テーマがしっかりと決まっていないと、ストーリーが散漫になり、「この主人公たちは、一体何がしたいんだろう?」という状態になってしまいます。
テーマは、「命の大切さ」や「人生」などの重くて難しいものでなくても構いません。
「弱かった少年が成長し、最後は強くなる」や「のんびりした日常」でも良いのです。
テーマを決め、それを常に意識してストーリーを書く事により、「必要なエピソード」と「ない方が良いエピソード」がわかりやすくなります。
テーマが「のんびりした日常」の場合、「家が火事になる」や「友達が重病になる」などの「のんびりした日常」からは程遠いエピソードを入れてしまうと、読者は「なんだこの話」と感じてしまいます。
「のんびりした日常」を表現したいのであれば、「家が火事になる」などの重いエピソードを省いて、代わりに「好きなお菓子の話についてのんびりしゃべる」などの日常的なのんびりしたエピソードを入れると良いでしょう。
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【小説講座②】語感・二重表現・体言止め・ら抜き言葉・てにをは・オノマトペ
文章を書く時に 気をつける事
「てにをは」に気をつける
「てにをは」とは、単語の後について動詞や形容詞との関係性を表す「は・が・も・を・に」などの事です。
「てにをは」が正しく使えていないと、意味が変わってしまったり、読者に違和感を与えてしまいますので、たった1文字ですが気をつけて使いましょう。
○「私はがんばって手伝った」
○「私ががんばって手伝った」
○「私もがんばって手伝った」
○「私をがんばって手伝った」
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【小説講座①】句読点・段落の分け方・禁則処理・指示語
文章を書く時の基本
一文の長さ
一文の長さをあまりに長くしてしまうと、読みにくくなってしまいます。
日本語は、結論が文章の最後に来るため、結論が出るまでは何を伝えようとしているのかが確定しないためです。
音読してみて違和感を感じたら、短くまとめられないか、2つに分割できないかを考えてみると良いでしょう。
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