【イラスト講座⑤】光の方向を考える・色の塗り方を簡略化して考える・塗り方の比較
【 塗りの実践編 】光の方向を考える
色を塗る場合、「光の方向を考える事」はとても大切です。
「光が当たる所」は明るくなり、「光の当たらない所」は暗くなります。
当たり前の事だと感じるかもしれませんが、
○ 光の方向。
○ 光が当たっている(明るくなっている)場所。
○ 光が当たらない(暗くなっている)場所。
が、正しく表現できていないと、おかしく見える絵になってしまいます。
色を塗る時は、光の方向を意識して塗ってみましょう。
【 塗りの実践編 】色の塗り方を簡略化して考える
最初から、細かく色を塗るのは大変困難です。
まずは、色を簡略化して、簡単に塗ってみましょう。
簡略化した塗り方
目の前に、「青い箱」がある事を、イメージしてください。
光は、「左上の方」から当たっている事にします。
基本色
「青い箱」の基本となる色、基本色は「青色」なので、箱全体を青く塗ります。
暗い部分
光が当たっていない所は、暗くなります。
光が当たっていない所を、基本色より暗い色(紺色)に塗ります。
色を、ひとつ足しただけですが、少し立体感が出ました。
明るい部分
光が当たっている所は、明るくなります。
光が当たっている所を、基本色より明るい色(水色)に塗ります。
先ほどよりも、さらに立体感がでました。
ハイライト
光を強く反射する素材や部分は、特に明るくなります。
箱の角を、さらに明るい色(白)で塗ります。
メリハリがついて絵が引き締まり、ぐっと立体感が増しました。
これで、箱の塗りは完成です。
落ち影
箱の塗りは完成しましたが、箱が浮いているように見えてしまうため、「床にできる箱の影」を塗ってみましょう。
床の上に、ちゃんと箱が置いているように見えるようになりました。
色数と塗り方
「基本色・明るい部分・暗い部分・ハイライト・落ち影」の5色でも、箱を立体的に塗る事ができました。
キャラクターの場合も、色数が違うくらいで、基本的に同じ塗り方で表現する事ができます。
リアルな塗り方をする場合も、基本的な考え方は5色の時と同じです。
さらに色数を増やして、光や影を考えながら、微妙な色の違いを表現してみてください。
どれだけ色数を増やすかや、リアルにするかは、人それぞれで、自分の絵に合った色数や塗り方を研究してみてくださいね。
【 塗りの実践編 】塗り方の比較
「色数が増えても、考え方は変わらない」という事がわかりやすいように、「3色・4色で塗った場合」と「色数を増やして塗った場合」の絵を並べます。
光は、「左上の方」から当たっている事にします。
立方体
球体
円錐