【キャラクター講座⑪】色の塗り方「アニメ塗り」(簡単に色を塗る方法)
「色」の塗り方
「色の塗り方」を研究しよう
今回は、「色の塗り方」の研究をします。
線画が描けるようになったら、色を塗れるようにしましょう。
自分で描いた「イラストの線画」を見て「あまりパッとしないな~」っと思っても、色を塗ると、見違えるように良くなります。
これから「色」を、「楽しく簡単に塗るコツ」や「魅力的に見せるコツ」を教えます。
もし、難しく感じる場合は、愛楽の他の講座を見ておくと、簡単でわかりやすくなるので、よかったら見ておいてくださいね。
「色の塗り方」について
色の塗り方には、様々な方法がありますが、初心者でもわかりやすく、再現しやすい、「アニメ塗り」を解説します。
また、「アニメ塗り」を応用して、見栄えを良くする方法も教えたいと思います。
「アニメ塗り」について
「アニメ塗り」は、「テレビアニメ」のような塗り方です。
「基本色」「陰色」「ハイライト」の3色だけでも塗る事ができます。
基本的には、「ベタ塗りをしている」「色の境目がクッキリしている」「少ない色数で表現している」という特徴があります。
「テレビアニメ」の場合は、大勢で、大量の絵を描く必要があり、制作期間にも余裕がないため、あまり色数を増やしたり、複雑な塗り方にできないという事情があります。
「イラスト」の場合は、アニメ塗りを応用して、色数を多くしたり、色の境目をボカしたりと、工夫をする事ができます。
アニメ塗りの基本「簡単な塗り方」
①線画を用意します。
線画の描き方は、愛楽の他の動画をご覧ください。
②下地の色になる「基本色」を塗ります。
角などに「小さい点」の塗り残し部分があると、とても目立ってしまうので、丁寧に塗っていきます。
③陰になる部分に、「陰色」を塗ります。
慣れるまでは、「首の陰」や「服の裏」など、わかりやすい部分に陰色を塗るだけでも良いです。
④明るくなっている部分に、「ハイライト」を塗ります。
ハイライトの塗り方によって、絵の見栄えがかなり変わるので、テレビアニメなどを参考にしてみると良いでしょう。
アニメ塗りの応用「色数を増やす」
「基本色・陰色・ハイライト」の3色では、「シンプルに見えて物足りない」という場合は、色数を増やす事ができます。
色数を増やすほど、イラストから受ける情報が多くなります。
「アニメ雑誌のために描き下ろされたイラスト」や「キャンペーンや宣伝用のイラスト」など、豪華に見えるアニメ塗りのイラストは、色数を増やしている事が多いです。
アニメ塗りの応用「グラデーション」
色を「グラデーション」にすると、「色数は1色でも、濃淡で色が変わって見える」という効果が得られます。
●グラデーションにする方法①
「陰色」や「ハイライト」の色を、ふんわりと消すと、下から「基本色」が見えてグラデーションになります。
●グラデーションにする方法②
グラデーションにしたい部分に、ふんわりと別の色を塗ると、グラデーションになります。
アニメ塗りの応用「ボカす」
アニメ塗りで塗った後に、「ボカシツール」などを使って色をボカす事で、塗りの雰囲気が変化します。
ボカす強さは、好みで調整してみてください。
●弱くボカす
クッキリとしていた色の境目が柔らかくなります。
●強くボカす
色の境目がなくなり、写実的な感じになります。
「色塗り」も「絵柄」の大事な要素
色を塗る事に慣れてきたら、「好みの塗り方」をしているイラストをたくさん見て、どんな風に塗っているのかを研究してください。
どう塗られているのかがわかったら、試しに自分でも同じように塗ってみましょう。
実際にやってみる事は、とても大切です。
「色の塗り方」も、「自分の絵柄の大事な要素」です。
様々な塗り方を試しながら、「自分のイラスト」に合う「色の塗り方」を、模索してみてくださいね。