【小説講座⑮】世界観設定の必要性・世界観の選び方
「世界観設定」の必要性
世界観とは、物語内の世界がどのようなもので、そこに住んでいる人たちはどのような生活をしているか、などの事です。
物語を書く場合は、世界観設定が重要になります。
世界観設定がないまま物語を書き始めてしまうと、その世界にないはずのものが出てきてしまったり、読者に違和感を感じさせてしまいます。
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【小説講座⑭】人物の名前の付け方・避けた方が良い名前
「人物の名前」の付け方
人物の名前は、かわいい女の子にはかわいい名前、強そうな大男には強そうな名前と、
耳にした感覚で決めてしまいそうですが、小説の名前の付け方には、「覚えやすさ」「わかりやすさ」が大事な要素になります。
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【小説講座⑬】人物に特徴を作る・口調に特徴を付ける・似た人物はいらない
メインキャラは、その他大勢と同じ行動をしない性格にする
メインキャラは、その他大勢と同じ行動をしない性格にする必要があります。
メインキャラが他の人と同じ行動を起こしてしまうと、目立つ事がなく、ドラマも起こりません。
【例】
家が火事になっている。
中には子供がいると、泣きながら叫んでいる母親がいる。
大勢の人は消防署に連絡した後、ハラハラしながら様子を見ている。
↓
「主人公は、水を被って家の中に飛び込む」
この時、主人公も大勢の人と一緒にハラハラしながら様子を見てしまっては、ドラマになりません。
また、主人公の性格は、「火事になっている家の中でも飛び込む」ような主人公に設定しておく必要があります。
もし主人公が物静かな性格で、面倒事やトラブルは見て見ぬフリをするような少年だった場合、「家の中に飛び込む行為」は不自然になってしまいます。
この主人公でも不自然に見えない方法は、過去に自分も同じ状況で助けられた経験があったり、自分を変えたいとずっと悩み続けてきたというエピソードが、火事の前に語られていれば不自然にならずに行動させる事ができます。
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【小説講座⑫】行動原理・感情移入と憧れと欠点・キャラクターのギャップ
行動原理
行動原理とは、その人物が「どのような理由で、その行動を起こしたのか」という事です。
人は、「思考・欲求・信念」などにより、「走る」「泣く」「戦う」「人を助ける」などの行動を起こします。
何もないのに「人を殴る」という行動を起こすと、ただの危ない人ですが、「仲間が襲われている」という状況があり、「仲間を助けたい」という欲求を持てば、「相手を殴ってでも仲間を助ける」という行動にも必要性を感じる事ができます。
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【小説講座⑪】キャラクター設定表・キャラクターの役割・メインになる登場人物の数
メインになる登場人物の数
メインになる登場人物の数は、あまり多くならないように気をつけましょう。
漫画の場合は、常に視覚的に外見を見る事ができるため、ある程度人物が多くても覚えておく事ができますが、小説の場合は、登場する度に外見的特長を書くわけにはいかないため、物語を通して人物の特徴を知って覚えてもらう必要があります。
一度に登場する人物が3人だと、まだなんとか違いを覚える事ができますが、一度に5人も10人も出てきてしまうと、読者は人物の特徴がごちゃ混ぜになってしまって覚える事ができません。
特徴を覚えきれずに誰が誰だかわからなくなってしまうと、もう一度読み返さないといけなくなったり、めんどくさいと感じてしまったりします。
人物を多く出したい場合は、読者がちゃんと把握したのを見計らって、新キャラとして少しずつ登場させると良いでしょう。
ただし、人物を多く出すほど、一人に使えるページ数が減る事になるため、一人を深く掘り下げる事ができなくなる事は頭に入れておきましょう。
人物の上手な増やし方は、ハーレム系のライトノベルが参考になります。
主人公にとって側にいて当たり前になっている幼馴染の女の子が最初に登場します。
次に主人公の憧れているクラスの女の子が登場し、しばらく主人公と女の子二人で物語が進みます。
読者が、登場人物の3人に慣れて来た頃に、二人より目を引く特徴を持っていたり、トラブルを起こすような3人目が登場したりします。
最初から大勢登場するタイプの小説もありますが、書き慣れるまでは少人数で書いてみると良いでしょう。
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【小説講座⑩】物語の締めくくり・読者の気持の予測・読後感
物語の締めくくり
物語の締めくくりは、作品の良し悪しを決める大事なポイントになります。
途中まで良くても、最後がおかしくなってしまうと「おもしろくない作品」という感想を持たれてしまいます。
物語の締めくくりは、細心の注意を払って書きましょう。
物語の締めくくりで気をつける事
●未完で終わらせない
「俺たちの戦いはこれからも続く」のように、未完のまま終わらせてしまうと、
全く評価ができない上、読者からすれば「今まで読んできた時間がもったいなかった」となり、必ず不評を買ってしまいます。
必ず完成させるようにしましょう。
●伏線を回収し忘れないようにする
主人公が厳しい修行に耐えて「最終奥義」を習得していた場合、最後まで使わずに勝利して物語が終わってしまうと、「あの修行はなんだったんだ! 最終奥義ってなんだ!」と疑問を感じ、不満だけが残ってしまいます。
●意味の通っていないものがないか確認する
書いている途中で、もっとこうしようと思って書いていたが、何かの理由により止めた場合、その路線に関するものはしっかり修正しておきましょう。
また、書き終わった後に読み返してみて、意味がおかしくなっていたり、間違って伝わりそうな所は修正しておきましょう。
余計な部分がある事で、締めくくりまでおかしくなってしまう事があります。
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【小説講座⑨】伏線・フラグ・ご都合主義
伏線
伏線とは、「物語中に潜ませるキーワード」の事です。
人物の言動や物事などを物語の序盤や中盤に見せておき、物語の終盤にそのキーワードの意味がわかるという使い方をします。
伏線により、読者を驚かせたり、予想をさせたり、予想を裏切ったり、読み進める興味を引く事ができます。
伏線がうまく張られている作品は、高評価を得る事が多いです。
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【小説講座⑧】物語の冒頭・物語の形式・物語の時系列
「物語の冒頭」と「物語の形式」
小説は、物語の冒頭で読者の興味を引く必要があります。
1冊読むのに2時間~4時間ほどかかる小説は、冒頭を数ページ読んで「読むかどうかを決める事」があるからです。
ここで「おもしろそう」と感じさせられない場合、読者は読むのをやめてしまいます。
物語の冒頭は、よく考えて書きましょう。
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