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【キャラクター講座①】絵柄を知ろう(自分の絵柄を決めるコツ)

「絵柄」を知ろう

「絵柄」の研究をしよう

今回は、「絵柄」の研究をします。

 

「絵柄」について知っておく事で、「いろんな絵の良さ」がわかるようになります。

 

また、「自分の絵柄を決める時のコツ」もわかるようになります。

 

 

 

 

「絵柄」とは何?

「絵柄」とは、「絵の個性」の事です。

 

10人の人に、「リンゴの絵を描いてください」と言った場合、全員が「全く同じリンゴの絵」を描く事はありません。

 

「赤いリンゴを描く人」や「青いリンゴを描く人」、「一口かじったリンゴを描く人」もいるでしょう。

 

「リンゴの絵を描いてください」と言っただけなので、どんなリンゴの絵を描いても、全員間違いではありません。

 

もし、「丁寧に皮をむいて8等分に切った後の、食べる直前のリンゴ」を描いた人がいても、それはその人の「個性」で「その人ならではの良さ」です。

 

 

 

 

「絵柄を決める要素」について

絵柄を決める要素は、いろいろありますが、「主なもの」として以下の要素があります。


●絵の好み
「好みの絵になるように描く事」で、絵に違いが出ます。


●絵を描く道具
「色鉛筆で絵を描く人」「絵具で絵を描く人」「CGで絵を描く人」など、絵を描く道具で、表現方法が全然違ってきます。


●絵を描く技法
「色を塗らないモノクロの絵」「アニメのような塗り」「濃淡のある塗り」「写実的な塗り」などの絵を描く技法で、完成した絵に違いが出ます。

 

 

 

 


絵がうまく描ける人が「人の絵をヘタ」と言わない理由

●絵のうまさが、一定のラインを超えた人の絵を見る場合

絵のうまさは、一定のラインを超えると、あとは「絵柄の違い」でしかないため、人の絵に、意見を言う事があまりなくなります。

 

友達同士で、相手がすごく悩んでいたらアドバイスをするかもしれませんが、それでも「あまり変な事は言えないな~」と思ってしまいます。

 


●愛楽は、「絵柄」に関する事を「格闘技の流派(スタイル)」として考える事があります。


「空手のプロの人」が「ボクシングのプロの人」に、「ボクシングは蹴りがないから弱い」と言う事はまずないと思います。
総合格闘技で戦う場合は除く)

 

それと同じで、

「可愛いミニキャラを描く人」が「8頭身のキャラを描く人」に、「ミニキャラの方が絶対に可愛い」という事はまずありません。

 

「流派(スタイル)」が違っているため、「お互いに口出しするべきではない」「それぞれに良さがある」という事がわかっているためです。

 


●初心者の絵を添削する場合
「目が大きすぎる絵」も「体が細すぎる絵」も「頭が大きすぎる絵」も、「その人の個性」のため、「自分の意見を言って、修正させてしまって良いのだろうか?」「個性になる部分を潰してしまうのではないか?」と考えてしまうため、慎重に言葉を選んで伝えます。

 

「うまいか・ヘタか」は、見る人の感性に左右されやすく、「体が大きすぎる」や「目が大きすぎる」と話題にされるほど極端な絵柄でも、人気が出ているプロの漫画家もいるため、「個性を大事にしてもらいたい」と考えるのです。

 

 

 

「絵柄が新しい」「絵柄が古い」について

絵柄の話題の時に、「絵柄が新しい」や「絵柄が古い」という言葉を聞く事があると思います。

 

この「新しい」や「古い」は、結構「あいまいなもの」だったりします。

 

人によって違っていたり、知識によって変わったりします。

 

 

 

絵柄が古く感じる要素

●昔よく見た絵柄の場合
(絵を見た人が)子供の頃によく見たアニメや漫画に似てる場合、当時の事を思い出して、「絵柄が古い」と認識される事があります。


●見た事がない絵柄の場合
(絵を見た人が)今までに見た事がない絵柄の場合、「ここ最近、見た事がない絵柄」となるため、「絵柄が古い」と認識される事があります。


●少数派の絵柄の場合
(絵を見た人が)「ネットでたまにしか見ない絵柄」や「マイナーだと思っている漫画に似てる絵柄」などの場合、「マイナーな絵柄だな」と思っているため、「絵柄が古い」と認識される事があります。

 

 

絵柄が新しく感じる要素

●最近、良く目にする絵柄に似てる場合
何度も目にしているため、「絵柄が新しい」と認識される事があります。


●好みの絵柄の場合
(絵を見た人が)好みの絵柄だった場合、「その人の感性に合っていて、古く感じない」ため、「絵柄が新しい」と認識される事があります。


●有名な絵柄の場合
国民的なアニメや世界的なアニメに似ている場合、20年前や40年前のアニメでも「過去の作品」にならないため、「絵柄が新しい」と認識される事があります。

 

 

 

愛楽が知ってる実例

●時代が追い付いてきたケース
「絵柄が古い」と言われていた人が、「似た絵柄の漫画」がアニメ化した途端に、「今風の絵柄」と言われていました。


●依頼主の情報が乏しいケース
「新しいアニメの絵柄にしてほしい」と言われて、参考資料として渡された絵が、「10年以上前に原作が終了していて、最近アニメ化した作品」という事がありました。
(原作を知っている人にとっては古い絵柄となってしまいます)


●「絵柄が古い」と言っている人に偏見があるケース
「この絵柄は古い」という話をしているので見てみたら、「単にその人が好みの作品しか見ない人」で、別ジャンルの界隈の絵柄について知らなかったため、最近の作品を「見た事もない絵=昔の作品の絵」だと思い込んでいました。

 

 

人から「絵柄が古い」と言われた時の対処法

●趣味として絵を描く場合
見せた相手に「絵柄が古い」と認識されても、「自分が好きな絵柄」を描く方が良いと思います。

 

その人以外の人に見せた場合に、「今の絵柄が好き」と言ってくれる事があるためです。

 

何より一番の理由は、「自分が好きではない絵柄」に変更しても、絵を描く事が楽しくなくなり、描き続けていく事が難しくなるからです。

 

また、「新しい絵柄」は数年経つと古くなってしまうため、「新しい絵柄」を保ちたい場合は、数年ごとに絵柄を変更しないといけなくなってしまいます。

 


●仕事として絵を描く場合
依頼されて描く場合に、絵柄についての要望があった場合は、依頼主が「新しいと思ってる作品」や「好きな作品」を質問してみて、「その作品の絵柄に似せて描く」とOKが出やすくなります。

 

もし、自分で調査をして、「最新で人気がある作品の絵柄」で描いても、依頼主がその事を知らなければ(納得してくれなければ)、「絵柄が新しい」と認識されない事があるためです。

 

 

 

絵柄は「自分の生活・体調」や「描き上げる時間」も含めて考える

SNSや投稿サイトを見ていると、「線と塗りがとても複雑で、繊細に描かれている絵」が流れてきて、「こんな絵を描けるようになりたいな~」と思っても、すぐに絵柄を変えてしまってはいけません。

 

その憧れた絵は、「10時間以上」や「数日間」かけて、描かれた絵という場合があるからです。

 


学校や仕事があったり、他にやらないといけない事がある場合は、生活習慣に合う「短時間で描ける絵柄」にする事も大切です。

 

愛楽の場合は、体を壊してしまってからは、「できるだけ体に負担をかけないように、短時間で、楽しく描ける絵柄」を模索しています。

 

あなたも「自分に合う絵柄」を模索してみてくださいね。