【キャラクター講座③】頭身の描き方(頭身とは・頭身の描き分け方法)
「頭身」の描き方
「頭身の描き方」を研究しよう
今回は、「頭身の描き方」の研究をします。
「頭身」とは、「キャラクターの頭の大きさと身長の比率」を表す時に使用される、「8頭身」や「2頭身」などの「〇頭身」の事です。
キャラクターを描く時には、「頭身」について知っている必要があります。
また、「頭身」の描き分けができるようになると、「スタイルの良い8頭身」や「ぬいぐるみのような2頭身」など、自由自在に描く事ができるようになります。
「頭身」について
「頭の大きさ」を基準にして、「頭が縦に何個並べられるか」を数えます。
例えば、「1頭身」の場合は、頭だけのキャラクターだったり、頭から手足が生えているようなキャラクターになります。
また、「2頭身」の場合は、頭の下に、頭と同じサイズの小さな体があるキャラクターになります。
「頭身が高い」「頭身が低い」について
●7頭身や8頭身などの事を、「頭身が高い」と言います。
「頭身」が高いほど、頭が小さくて背が高い、スタイルの良いキャラクターになります。
●1頭身や2頭身などの事を、「頭身が低い」と言います。
「頭身」が低いほど、頭が大きくて背が低い、ぬいぐるみのようなキャラクター(ディフォルメ・キャラクター)になります。
※
「ディフォルメ・キャラクター」とは、特徴を誇張しつつ、単純化させて描かれたキャラクターの事です。
頭身の比較
「1頭身~8頭身」の比較図です。
わかりやすいように、体形を同じにしていますが、実際は、同じ頭身でも体形によって、見え方が違ってきます。
「頭身」の測り方
●「頭身」を手で測る方法
慣れない内は、感覚で描いてしまうと、思った通りの頭身にならない事があります。
「今描いている絵が、何頭身になっているのか」を、確認しながら描くようにしましょう。
親指と人差し指で、「頭の大きさ」を測って、指をキープしたまま、下に移動させていって、「1頭身、2頭身、3頭身……」と数えます。
他にも、ペンや定規などを使う事もできます。
「自分が使いやすい物」で測ると良いでしょう。
「高い頭身のキャラクター」について
頭身によって、キャラクターの印象は大きく変わります。
「幼くて、可愛く感じさせたいなら、4頭身や5頭身」「大人っぽく、シリアスに感じさせたいなら、7頭身や8頭身」「両方の中間くらいの印象にしたいなら、6頭身」という感じで、頭身が高いほど、大人っぽい印象になります。
「低い頭身のキャラクター」について
「低い頭身のキャラクター」は、「ディフォルメキャラ・ミニキャラ・チビキャラ」などと言われます。
また、「スーパーディフォルメ・キャラ(SDキャラ)」と言う事もあります。
あまり細かく描き込まず、特長になる部分を強調して、デザインを単純化して表現します。
単純化せずに細かく描き込みすぎると、「リアルな顔のすごく背の低い人」という印象の絵になります。
「様々な頭身」で、キャラクターを描けるようにしよう
必要に応じて、「様々な頭身」で描けるようにしておくと、表現の幅が広がりますので、ぜひ練習してみてくださいね。