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【声優講座⑨】感情解放・リラックス・演技に大切な事

「リラックス」する事は大切

リラックスについて

緊張していると、身体やノドに余計な力が入ってしまい、硬くなってしまいます。

 

力が入りすぎていると、のびのびとした演技ができなかったり、通る声が出なくなってしまいます。

 


また、軽い緊張は良いのですが、緊張し過ぎていると、セリフをド忘れしてしまったり、焦ってしまったりする事があります。

 

演技や何かの発表をする時は、自分を自由自在にコントロールできるようにするために、リラックスできるようにしておきましょう。

 

 

 

 

「感情解放」をしよう

「感情解放」について

「感情解放」とは、普段の生活では、「迷惑になってしまう」「恥ずかしい」「おかしな人だと思われてしまう」などの理由で、抑えて加減をしている感情を解放する事です。

 

 

「感情解放」の効果

感情解放ができていないと、演技がこじんまりと小さくなってしまい、感情や演技が伝わりにくくなってしまいます。

 

感情解放ができるようになると、「人生で最高の瞬間」や「生死を賭けた最終決戦」などを表現する場合に、「その状況に見合った熱量のある演技」ができるようになります。

 

 

わかりやすい「感情解放」の例

外国のスポーツ選手が、サッカーなどで得点を取ったシーンを見た事がある人は、それを思い出してもらえるとわかりやすいと思います。

 

両手を挙げて走った後、ジャンプしたり滑り込んだりしながら、大きな声で力いっぱい叫んだりして、全身で喜びを表します。

 

遠くの観客席から見ても、大喜びしている事がわかるため、選手の興奮が伝わり、共感して観客も大盛り上がりします。

 

演技も同じで、「自分の感情が伝わって、見ている人の心を動かすほどの感情」を表現できるようにするためにも、感情解放をして「感情の最大値」を上げておく必要があります。

 

 

 

「感情の最大値」について

「感情の最大値」をイメージしてみましょう。

 

感情解放は、「感情の最大値」で考えると理解しやすくなります。

 


●感情解放ができていない場合


例えば、「演技を習っていない人」や「演技を習い始めた人」など、感情解放ができていない人の「感情の最大値」を「3」とします。

 

その人に演技をしてもらうと、「1~3の幅」までしかありませんので、その範囲内で表現する事になります。

 

演技の講師などに、「もっと上げて!」と言われても、「3」が最大値なので、「精一杯やってるのに、もっと上げるとは、どういう事だろう?」と対応する事ができません。

 


●感情解放ができている場合

演技に慣れていて、感情解放ができている人の「感情の最大値」が「10」とします。

その人に演技をしてもらうと、「1~10の幅」まで出せます。

 

試しに「5」くらいの演技をしてみて、演技の講師などに、「もっと上げて!」と言われた場合、まだ「6~10」の演技をする事ができます。

 

最大値の「10」でやってみて、「それはやり過ぎだ」と言われれば、「8」くらいに調整します。

 

 

 

「感情解放の練習」の仕方


①感情の激しい演技をたくさん見ましょう。

 

テンションが高すぎるアニメや、過剰すぎるほどの演技をしている映画・ドラマ・時代劇などを見て、「こんなにやっていいんだ」という感覚を身につけます。

感覚が身についていないと、どんな風にやって良いのかもわからないまま、練習する事になってしまいます。

 


②「こんなにやっていいんだ」という感覚を覚えたら、実際に自分でやってみましょう。

 

家の中でやると、「家族や近所の迷惑になってしまう」という気持ちが抑止力になってしまう事もあるため、カラオケ店・河原・空き地など、全力を出しても構わない環境でやりましょう。

 

 

「感情解放」のコツ

愛楽優人の場合は、カラオケ店で「ワンピース」の歌を流しながら、ルフィたちの「泣きながら叫ぶシーン」などを、参考にして練習していました。

 

恥も外聞も捨てて、嗚咽で声も歪むほどの全力でやってみましょう。

 

これをやり慣れると、演技の最大値が上がり、恥ずかしがらずに演技をする事ができるようになります。